オープンソースソフトウェアの悩みを解決する

最新のオープンソースソフトウェア情報と安心のサポート提供


コラム

Subversion 1.13リリースノート

ページ更新日:2020-06-17

「Apache Subveriosn 1.13リリースノート」

遅ればせながら、Apache Apache Subvesrion 1.13のリリースノートの日本語翻訳を掲載します。冗長な表現などは意訳しています。
(翻訳:Shin)
Version1.6からの変遷今後のリリースサイクルの変更も掲載しています。合わせてどうぞ。

Apache Subversion 1.13の新機能とは



・多くの機能拡張とバグ修正
・リリースの既知の課題

Apache Subversion 1.13は以前のすべてのSubversionリリースのスーパーセットであり、現在の「ベスト」と見なされるリリースです。 1.0.x1.12.xの機能やバグフィックスも1.13に含まれています。また1.13には以前のリリースにはない機能やバグフィックスが含まれています。新しい機能は、最終的に無料のSubversionブック(svnbook.red-bean.com)の1.13バージョンで文書化されます。
このページでは、大きな変更点についてのみ説明します。変更の完全なリストについては、CHANGESファイルの1.13セクションを参照してください。

コンパチビリティ(互換性)に関して

古いクライアントとサーバーは、1.13サーバーとクライアントと透過的に相互に情報通信が可能です。ただし、クライアントとサーバーの両方が最新バージョンでないと、新しい1.13機能の一部が使用できない場合があります。クライアントが新しくサーバが古い場合は新しい動作は効率的に動作しないことがあります。
リポジトリをdump,reloadする必要はありません。 Subversion 1.13サーバーは、以前のバージョンで作成されたリポジトリに読み書きできます。既存のサーバーをアップグレードするには、最新のライブラリとバイナリを古いものに上書きして下さい。
Subversion 1.13は、新しい機能を追加するだけで、古い機能を削除することなく、以前のリリースとのAPI / ABIの互換性を維持します。以前の1.x APIに書き込まれたプログラムは、1.13のライブラリを使用してコンパイルおよび実行できます。しかし、1.13用に書かれたプログラムは、古いライブラリに対してコンパイルあるいは実行できるとは限りません。
古いAPIの動作が以前のリリースから若干変更されたケースは限定されています。これらの機能がバグであるとみなされ、したがって改善または削除されたケースです。これらのAPIの内容と、これらの変更がもたらす影響についての詳細は、API erretaを参照してください。

新機能のコンパチビリティテーブル

新機能 最小クライアント1 最小サーバー 最小リポジトリ ノート
'svnadmin rev-size' n/a 1.13 any FSFS repo  
注:file://リポジトリ、としてアクセスする場合、Subversionはサーバであり、かつクライアントである。

作業コピーのアップグレード

Subversion 1.13は、Subversion 1.8~1.12と同じ作業コピーフォーマットを使用します。
既存のSubversion 1.7以前の作業コピーでSubversion 1.13を使用する前に、作業コピーのメタデータを新しい形式にアップグレードするため、svn upgradeコマンドを実行する必要があります。このコマンドは、場合によってはしばらく時間がかかる場合があり、ユーザーによっては、新しい作業コピーを単にチェックアウトするほうが実用的かもしれません。
注意: 1.6でsvnクリーンアップを事前に行わなかった為にアップグレードできなかった作業コピーを、Subversion1.13ではアップグレードすることはできません。つまり、1.8以上にアップグレードする前に、1.6以前の古いクライアントを使用して、クリーンアップが必要なすべての1.6以前の作業コピーに対してsvn cleanupを実行する必要があります。同様に、Subversion 1.13は破損した作業コピーをアップグレードすることはできません。 .svnディレクトリ内のメタデータがないか破損しているため、修正不可能な問題が発生する可能性があります。このような作業コピーへのダメージは永続的であり、アップグレード前にsvnクリーンアップを実行しても修正できません。
作業コピーが正常にアップグレードされない場合は、新しいものをチェックアウトしてください。

新機能

‘svnadmin rev-size’ コマンドによりリビジョンサイズが表示可能になった(r1857624)

改善とバグフィックス(コマンドライン・クライアント)

‘Svn help’にて、実験的コマンドとグローバルオプションを隠した(Issue #4828)
‘svt st’ 他、WC SQLiteDBにてのコマンドでパフォーマンスを向上した (r1865523)

サーバの改善

Mod_dav_svnのミスコンフィギュレーションにヒントを追加(r1866738)

既知の問題

現時点で既知の問題はありません。

Subversion 1.13.xシリーズは、レギュラーリリース

Subversion 1.13は、新しい機能をより早く導入し、サポート期間を短縮することに重点を置いた新しい6ヶ月の正規リリースの最初のものです。 6ヶ月間サポートされ、次の正規(レギュラー)リリースに受け継ぎます。